瓦の修理
こんにちは。
埋金木工所では住宅の主治医になることを目指し、建具、住宅設備、リフォーム、アルミサッシ、左官工事などなど住宅に関する様々な工事を長年行っておりますが、もちろん瓦工事も例外ではございません。
瓦などの屋根材はハシゴで登らないと確認できないので何か問題が起きていても早期発見は難しいんですよね。雨漏りが起きてようやく気づく、なんてことも多いです。
今回は、雨樋修理のご依頼を頂いた際に屋根の点検を行ったことで発見することができたのでよかったですが、10キロ以上ある鬼瓦が外れかかり、銅線一本でつながっている状態でした。これが落ちてきたらと思うとゾッとしますね。
おそらく一昨年の大雪と昨年の地震によるものだと思われます。
だいぶ雨が流れ込んでいる状態でしたので、今回は鬼瓦の修理に加え、漆喰の修復、他の瓦で痛んでいる箇所の取り替えをさせていただきました。
これから梅雨の時期に入りますが、雨漏りはお家にとって大きなダメージになりますので皆様も今一度注意深く屋根や雨樋をチェックしてみてください。
不安な方は点検いたしますのでご連絡いただければすぐに駆けつけます!
早めの点検で何も問題なければ無料で済みますし、塗装や部分修理で早めの対策を打つこともできます。
発見が遅れて塗装すらもできなくなると、屋根の総葺き替えとなり高額な修理費用がかかりますので要注意ですね!
夏の準備はお済みですか?
埋金木工 折り込みチラシ
近々、夏に向けて各種建具の張替えをメインに広告を出させていただきますので一足先にオンラインでも掲載させていただきます。
新聞折り込みチラシを見ていると、ここ数年で木工所以外の張替え業者も急速に増えましたね。価格も非常に安くなっております。
ただ、張替えは注意する点も多いので少しご紹介します。
全体に言えることは「安さだけで選ばない」こと。
安すぎる場合、必ず紙や網の質、糊の質、張りの強さに問題があります。
- 障子も襖も張替えの祭は建具本体の状態に応じて糊の希釈加減が重要になります。この調整がダメだと建具本体を痛めたり、剥がれ、シワの原因になります。
- 襖に関しては本襖、段ボール襖、ベニヤ襖など様々な種類があり、手間や材料も変わってきます。古い紙を全て剥ぎ取って、芯材のチェックをしてからの張替えは基本ですが、最近は古い紙の上からそのまま機械を使って張ることで短時間で仕上げる業者も多く、その場合、後々四隅にシワが出たりすくことも多いので注意が必要です。
- 網戸に関しては、網の張り具合が最も重要で、ある程度経験のあるプロでないと難しいです。特に、大きな網戸の場合は張りが強すぎるとアルミの枠が歪むことがよくあります。かといって張りが弱いとアルミの枠がグラつくので動きも悪く、網戸本体の寿命が著しく縮みます。
- 張替え自体がうまくできていても、最終的に現場でノミやカンナ、ノコ、ドライバーを使って建付け調整をしなければ戸の間に隙間ができたり動きが悪いままだったりすることがほとんどです。なのできちんとした建付け調整ができる業者を選ぶことをお勧めします。
このあたりに注意して掛かりつけの病院のように信頼できる業者を決めておくと安心ですね!
木と土と紙で創るトイレ
こんにちは。
今回はちょっとこだわったトイレのリフォームをご紹介します。
これまでもリフォームを含め様々なお仕事でお世話になっているお客様からご相談を受け、トイレのリフォームをさせて頂きました。
もともとは大便器、小便器が二部屋に分かれておりましたが、お客様と相談の結果、年齢や今後のことを考えると車椅子の出入りも視野に入れて設計させて頂きました。
床はヒノキ、腰壁はスギ、壁は珪藻土を塗っております。窓には障子を入れることで高い断熱効果も期待できます。床には亜麻仁油ベースの自然塗料を三度塗りしておりますので汚れの心配も最小限に抑えることができます。
一番の魅力は、自然素材の「木と土と紙」で創ることで部屋全体が呼吸し、かつ調湿効果が生まれるので空気も淀まず心地よい空間であることですね。
単にトイレとして考えると贅沢すぎるかもしれませんが、トイレだからこそ気持ちの良い空間であってほしいと思います。
Before
話は変わりますが、このお家の壁は昔ながらの泥壁・漆喰でできておりました。やはり家の中に入った瞬間に空気の違いが分かります。外は夏日でしたが室内は空気に淀みがなく、涼しいんです。他の現場でもクロス貼りの現代の家はどうしても空気が淀み湿気もこもりやすいのですぐに窓を開けたくなりますが、昔の家は室内の空気が違います。寒かったり段差があったりと不便も多いですが評価すべき点も非常に多いですね。
ここ最近、今回のリフォームのように和風で伝統を感じることができるデザインを日本在住の外国の方々から高く評価して頂ける機会が増えてきました。多くの外国の方は一般住宅から伝統的な建築が減っていることを残念に思っているようです。もっと我々日本人が日本の家の魅力に気づいて海外に発信できるようになると素敵ですね!
トイレのリフォーム
こんにちは。
暖かい季節になりリフォーム工事もだんだんと忙しい時期になってきました。冬の間に溜め込んだ贅肉をエネルギーに変えないといけませんね。
今回の投稿ではトイレのリフォームの紹介です。
1Fと2Fのトイレ両方を解体して床壁すべて綺麗にします。
片方は和式からの変更なので少し大変ですが、それでも2日ほどで工事は完了します。
今回は解体後に水道管の老朽化、内部での水漏れ、排水の欠陥なども見つかりましたが、幸い大事には至らなかったので安心しました。
もしあと少しでもご依頼が遅れてたら水漏れで腐った床が耐えきれず便器ごと陥没、、、なんてことにもなりかねない状況でしたのでこの機会に工事させて頂き本当よかったです。
お風呂と一緒で便器と言っても様々な種類があり、見た目は一緒でも機能が全く違うなどクラス分けも多いので購入時には悩ましいですが、分からないことがあれば遠慮なくご相談ください。
内装の変更もお客様のご要望に応じて多彩に変更可能ですのでお気軽にご連絡ください♫
基山の新しい居酒屋さん
今回は看板の一枚板や入り口ドア、内装建具、無垢材テーブルなどなど、多くのお仕事をさせて頂いた「酉翔」さんのご紹介です。
約一ヶ月ほど前、基山に新しく居酒屋さん「酉翔」がオープンいたしました。店主、田原さまのこだわりで高級感溢れる和風の仕上がりになっております。
店内も杉の無垢材が多く使用され温かみのある雰囲気です。
個室のテーブルにも全長6m弱の国産杉一枚板を3分割して各部屋に使用しておりますので、それぞれの部位で違う表情が楽しめると思います。
お食事に行かれた際には是非お料理と一緒に田原さまのこだわりの空間もお楽しみください。
基山の家
今では少なくなってしまった昔ながらの家。
モダンな新築の現場もいいですが、懐かしさや趣を感じるこのような現場もいいですね。
実はこの木製建具、先代が50年ほど前に製作した建具なんです。
今回はこの木製建具をペアガラスのサッシにリフォームさせて頂きました。
建具自体はまだまだしっかりしてますが、断熱効果や実際の生活を考えると少し寂しいですがアルミサッシが必須ですね。
室内の建具はまだまだ大丈夫なので、そこで先代の作品が今後も生かされることにはお客様に本当感謝です。
After
なにも無い壁に勝手口ドアを移設
After
また今回はその他にも軒の新設、天井の張替え、雨樋取り替えなど様々な工事でお世話になりました。
都市部では最新の建築が続々と増え続ける一方で、基山ではできるだけこのような建築を残していきたいですね。
今日は本降りの雨なのでデスクワーク。
こんにちは。いつも更新が遅くなり申し訳ありません。
ようやく春を感じる陽気になってきましたね。
今日はまず仏間の改装工事をご紹介。
実は嬉しいことに、以前ブログに載せていた仏間のリフォームに関する記事を読んでくださった方からご依頼を頂きました。今回は和室の押し入れの半分を仏壇用のスペースに変更し、もう半分は開き戸の押し入れにというものです。
作業場でヒノキ、スギ、マツ、タモの4種類の木材を加工し床や壁、柱、敷居などの材料を準備します。
あとは現場で切って張っての繰り返しです。
休憩中には奥様のお話とお茶でたいへん楽しませていただきありがとうございました。
最近は新築だと仏間が無い家も多いですが、個人的には仏壇を置く文化は日本人としてできるだけ残していきたいですね。
仏間は本来美しい場所であり、先祖への感謝を伝える空間でもあり、日本建築においても重要な空間なんです。近年、文化的にも海外から注目される日本としてはこのような価値あるものを大事にしていきたいですね。
Before
元は普通の押し入れを解体し、半分は壁を新たに作り押し入れとして利用できます。
材料