Hello, Woods

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古民家に命を

Before

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基山のお隣り、福岡は小郡の古民家です。

上の写真は改装前。もう床も畳は腐り、根太もボロボロでした。

しかし、とてつもなく雰囲気がいいんです。古くても全てが自然素材のせいか歴史や味がなんとも言えない雰囲気を作り出してます。漆喰と泥壁のおかげでエアコンが効いてるかのように涼しいんです。少し掃除してアンティークのテーブルとイスを置けばすぐに隠れ家的古民家カフェになりそうです。話を聞くと材木は全て基山の山から切り出して馬車で運搬したそうです。すごいですね。本当に理想的な材の使い方です。

そしてもう一つ驚かされたのが建具は全て埋金木工の創業者で私の祖父である埋金信義の作品でした。50年以上経っても狂いも無く立派に建っており、久々の再会に興奮しました。

それはさて置き今回の作業内容です。できるだけ雰囲気を残す方向で工事を行います。

  • 押入れを解体し杉板で床を張り替える。その際、根太を倍の本数に増やし強度を高める。
  • 押入れはクローゼットに変更しパイプハンガーと新たに高さを変えた中段を設置。扉も新たに作製。
  • 外に面する木製ガラス戸は泣く泣くペアガラスのサッシに取り替え。できれば残したかったのですがお客様が快適に生活するためには必要不可欠でした。
  • 漆喰壁の補修。新築の白さに戻します。
  • 床を畳から九州産ヒノキの板張りへ変更。ヒノキは雰囲気に沿って飽きの来ない節ありを選択しました。
  • 床の下地は高さ調整をきっちり行い、根太も全て新品の杉材に交換。

といった感じで作業を行い、あとは細かい調整やメンテナンスです。

                                  

After

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完成後、この空間で足を伸ばしお客様と飲んだお茶は非常に美味しかったです。