Hello, Woods

This blog shows you what Umegane woodworks does

木と土と紙で創るトイレ

f:id:uhiomitsu:20170526090359j:plain

こんにちは。

今回はちょっとこだわったトイレのリフォームをご紹介します。

これまでもリフォームを含め様々なお仕事でお世話になっているお客様からご相談を受け、トイレのリフォームをさせて頂きました。

もともとは大便器、小便器が二部屋に分かれておりましたが、お客様と相談の結果、年齢や今後のことを考えると車椅子の出入りも視野に入れて設計させて頂きました。

 

床はヒノキ、腰壁はスギ、壁は珪藻土を塗っております。窓には障子を入れることで高い断熱効果も期待できます。床には亜麻仁油ベースの自然塗料を三度塗りしておりますので汚れの心配も最小限に抑えることができます。

一番の魅力は、自然素材の「木と土と紙」で創ることで部屋全体が呼吸し、かつ調湿効果が生まれるので空気も淀まず心地よい空間であることですね。

単にトイレとして考えると贅沢すぎるかもしれませんが、トイレだからこそ気持ちの良い空間であってほしいと思います。

 

 

Before

f:id:uhiomitsu:20170526094239j:plain

話は変わりますが、このお家の壁は昔ながらの泥壁・漆喰でできておりました。やはり家の中に入った瞬間に空気の違いが分かります。外は夏日でしたが室内は空気に淀みがなく、涼しいんです。他の現場でもクロス貼りの現代の家はどうしても空気が淀み湿気もこもりやすいのですぐに窓を開けたくなりますが、昔の家は室内の空気が違います。寒かったり段差があったりと不便も多いですが評価すべき点も非常に多いですね。

ここ最近、今回のリフォームのように和風で伝統を感じることができるデザインを日本在住の外国の方々から高く評価して頂ける機会が増えてきました。多くの外国の方は一般住宅から伝統的な建築が減っていることを残念に思っているようです。もっと我々日本人が日本の家の魅力に気づいて海外に発信できるようになると素敵ですね!