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隣町の古民家

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現場仕事で頭がいっぱいの中、ちょっと休憩ということでNPO法人文化財保存工学研究室理事長を務める土田充義さんが修復される古民家を訪ねることができました。

私は個人的に古民家が好きで、その理由は「嘘がないから」。

そして不便さと便利さのバランスがある程度取れていると思います。正直に言うと不便さの割合をもうすこ〜し減らせば完璧かと。(笑)

そのバランスがあってこそ生活は楽しく豊かになると思うのですが、単に便利さや楽さ、快適さを優先しすぎた空間は初めだけ目新しく感動的ですが、すぐに退屈で意味のない空間になってしまう気がします。

今回の訪問ではそのあたりを改めて考えさせられました。

そして素晴らしい古建築の残し方についてももっとしっかり考えねばと気付かされた機会でした。文化財としての認定も視野に入れ修復保存を目的にするのか?新たな利用を目的にするのか?など。

ただ、今人気の「リノベーション」というワード。これは注意しないといけないなと学びました。私も好きな言葉で古い建築をカフェやショップに改築するのも好きです。しかし、ただただお洒落にするだけのケースも多いような気がします。それでは古建築の持つ本来の価値が台無しだと思うのです。これからのリノベーションにはもっと歴史的背景の理解を深め保存(後世に継承していくこと)も目的に含んだ再利用をしっかりと考えて改修することが大事だと考えます。

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ま、それはいいとして、古建築ってワクワクしますよね!!なんかタイムスリップしたような!!笑 そして高い技術と建材の質の高さに鳥肌が立ちます。今回は2棟の建築に触れてきましたが、一つには大きなスズメバチが特徴的な兜と鎧まで保存されてました。建具も床板も立派で思わず呆れながら笑ってしまいます。そして、明治から大正時代初期の建築ですが、建具は昭和の中頃に一度改修されている部分もありました。昭和によく見られたダイヤガラスなんかもありました。昔のガラスって種類も豊富で遊び心もあり感心します。

 

皆さんも古建築を見る機会があれば是非その雰囲気に飲まれてタイムトラベルしてみてください♩